奇怪転界とは
奇怪転界は「奇怪」な回「転」の世「界」を意味し、 「回転」は原子モデルを「世界」は宇宙を意味する。 原子から宇宙まで、標準理論とは異なるが現実の現象と一致する仮想物理を構築しました。
仮想物理を構築する切っ掛けを以下に示す。
現在の物理理論では、原理が述べられず、唐突に効果や結果を記載する理論が多く、原理は不明で難解という事が多い。
また、理論では説明出来ない物理現象が存在する場合も多い。
- 幾つか事例を示す。
- ◆原子の周期律表には独特な規則がある。標準理論ではこの規則性を説明するためK,L,M,Nエネルギー遷移殻と言う概念を持ち込んでいるが、一塊の原子核を多数の電子が球状に取り巻く原子モデルにおいて、規則性のあるエネルギー遷移殻がなぜ存在しうるのだろうか?(前提)
- ◆相対性理論は光速度不変の原理から構築されているが、光速は空中で30.0万km/s、水中で22.5万km/s、ガラス中で20.0万km/sと変化している。(1章 時間とは何か?)
- ◆光の屈折については「波でもあり粒子でもある」として説明されるが、「波でもあり粒子でもある」とはどのような状態だろうか?(11章 光の不思議)
- ◆二重スリット実験も「波でもあり粒子でもある」との解釈であるが、今でも決着はついておらず議論が続いている。特に、観測すると干渉模様が消える観測問題は大きな謎である。(11章 光の不思議)
- ◆ローレンツ力は電場と磁場と力が何故直交するのだろうか?(9章 ローレンツ力とは何か?)
- ◆宇宙の大規模構造は何故網目になっているのだろう? (13章 宇宙の始まりと終わり)

これらは本文で上げた事例の一部であるが、奇怪転界ではこうした事例に疑問を抱き、思考実験として仮想物理の検討を開始した。
仮想理論の構築においては、
「現実の現象を満足する」ことを原則とし、「理論では説明できない現象」「原理が不明の理論」「理論と矛盾する現象」を解決し、「シンプルで具体的な仮想理論」とする事を心がけた。
はじめに
本仮想物理は、「およよと驚く毎日」様の竜巻回転原子モデルを見て目から鱗が落ち、同じ発想を物理理論全般へ水平展開出来ないかと考えたことから始まった。
原子の周期律表には独特な規則性がある。
しかし、現在の標準原子核モデルでは、何故その規則性が現れるのかと言う原理の説明はない。
ところが、竜巻回転原子モデルでは、その原理を説明をしており、その論理は極めて分かりやすい。
標準原子核モデル、竜巻回転原子モデル、何れも原子の物理現象に合致したモデルであるが、原理から説明する竜巻回転原子モデルの方がより説得力を感じる。
この例から分かるのは、物理現象を満足する物理理論は複数存在し得るが、原理に遡った理論の方が、より分かりやすく根本的であると言うことだ。
この原理に遡って理論を見直すと言う考え方は、総ての物理理論に適用可能なはずである。
現代科学はここ数十年で爆発的に発展し、観測技術も大幅に向上した。
これによって、従来の観測事実に新たな観測事実が多数加わったが、本来この時点で従来の物理理論を根本から見直すべき所、追加や拡張等で補充した為、無理が出ているのではないだろうか?
現代の標準物理理論の多くが「現象に基づく結果」を理論としているが、本来は「現象を起こす原因」を原理に遡って理論とするべきだと思う。
そこで、本仮想物理ではこの「現象を起こす原因」の追究を主要な目的とした。
竜巻回転原子モデルと標準原子核モデルには思考方式の違いがある。
【標準原子モデル】
従来からある原子モデルの上に、エネルギー遷移殻と言う概念を追加した。
【竜巻回転原子モデル】
従来からある原子モデルを破棄し、現象に合う新しい論理モデルをゼロから構築した。
この竜巻回転原子モデルの思考方式は、他の物理現象にも当てはまるはずである。
そこで、仮想物理の理論を検討する際の思考方式を次のように決めた。
- ① 現実世界で観測された事実を満足する。
- ② 標準理論は一度棚上げしゼロから考える。
- ③ 標準理論が現実の現象と合わない場合、現実の現象を採用する。
- ④ 仮説は可能な限り原理に近く、論理的でシンプルなこと。
- ⑤ 個々の仮説は、他の仮説と整合すること。
この思考方式に従った結果、最初に「標準原子核モデル」と「相対性理論」を否定する事となった。
2つの理論は現代物理の屋台骨であるが、これを否定しても仮想理論は成り立つのだろうか?
こうして自分自身でも半信半疑で始めたのが奇怪転界である。
奇怪転界の仮想論理の殆どは、標準理論と異なっており独自の仮想理論となっている。
しかし、各章の仮想理論の構築においては、前提として現実の物理現象を上げ、これを満足するようにした。
また、各仮想理論はお互いの整合性を満足している。
是非、「標準原子核モデル」と「相対性理論」を使わない物理理論がどうなるかを見て頂きたい。
なお、借用した竜巻回転原子モデルの概念については「前提」をお読み下さい。
⇒前提