第14章 中性子星とブラックホール
太陽より大きな恒星が晩年を迎え核融合が衰えると、重力で星の全てが中心に落下し、中性子が中心部に出来る。 さらに重力落下が続くと超新星爆発を起こし中性子星となるか、さらに重力の大きな星ではこの塊が潰れてブラックホールが誕生する。 しかし、2020年に理化学研究所は「ブラックホールは事象の地平面を持たない高密度な物体である」とする、これまでの通説とは異なる研究結果を発表した。 研究チームの理論では、「重力でつぶれていく球状物質のたくさんの層の集まり」と見なす。各層は粒子からなり、ある層の粒子を中心へ引き寄せる重力はその層より内側にある物質のエネルギーによって決まる。

ブラックホールは一般相対性理論から導かれる概念であるが、本仮想物理では相対性理論を否定しているため、この理化学研究所と類似した理論を取る。
【中性子星】
晩年の恒星の物質は核融合の衰えに伴い中心に向け急激な落下を起こす。 ここで落下する物質は、理化学研究所の「重力で潰れていく層の集まり」と同じようになるものと考える。すなわち、竜巻回転原子核と電子は、重い原子核を下方向に、軽い電子を上方向にした極めて細長い潰された形状の竜巻回転原子となり、その結果物質同士の衝突を起さずに、さらに沢山の層の集まりが発生する。

重力がさらに増すと極細の竜巻原子もつぶされ融合し超新星爆発を起こし、星の中心から中性子星が生成される。 中性子星表面では星の回転により、両極に極細の竜巻原子が押し寄せる。 極細の竜巻原子の一部は衝突を起こし外部にガンマ線やジェットとして放出される。
【ブラックホール】
さらに重力が増すと、中性子から電荷が引き剥がされ重力素となり、ブラックホールとなる。
一般理論ではブラックホールは強大な重力によりできた無限の時空の穴であるが、本理論では物質の根源であるむき出しの重力素の塊である。
巨大な重力素の塊であるブラックホールは膨大な重力因子を放出し、周囲に巨大な重力圏を発生させている。
従って、ブラックホールに落ち込む物質が無くなると、重力因子の放出により次第にブラックホールは蒸発する。
また、ブラックホールに落下した光(光重力子)は、重力素から放出される巨大な重力因子の慣性抵抗により、光速度が0となり停止する。
これが事象の地平面(シュバルツシルト面)に相当する。
ブラックホールは重力素の塊であり、光重力子は極小の重力素であるから、光重力子はブラックホールを構成する重力素に吸収され一体化する。
ブラックホールは膨大な重力因子を放出し次第に蒸発するため、外部からの物質(恒星や惑星や星雲等)の落下がなくなると、最後には重力子となって消滅する。(ホーキング放射に相当)
すなわち遠い未来において、ブラックホールも蒸発し、重力子を主体とする原始宇宙に回帰する。